漢字文化圏 ― 2010/08/14 09:13
漢字というのは、支那における大発明である。文明大国の支那文化が、漢字を媒介に東は日本から南はベトナムまで広がった。一大文化圏である。
しかし、困ったことに、朝鮮およびベトナムでは完全に漢字を捨て去って、新しい自国の文字を開発して使っている。したがって、これらの国は、専門家でないと昔の文書は読めないと思う。
日本も、漢字からカタカナひらがなと独自の文字の開発を行ったが、いまだに、漢字も普通に使われる。しかしながら、残念なことに、太平洋戦争後、漢字が難しいということで、漢字廃止運動がおこったし、結果として、略字が使用されることが起こった。
それでも、少し勉強すれば、戦時中の新聞だって読める。少なくとも、活版印刷物は読める。達筆な草書体は無理だけど^^;
中華人民共和国においては、日本以上に略字化がひどく、専門家でなければ、昔の文書を読むのは難しいらしい。昔の文書が残っていれば、の話であるが。これは、政治思想的な謀略で行われたと思われる。
台湾は、漢字のガラパゴスである。繁体文字といわれるが、昔の字体が残っている。喜ばしいことだ。
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